臨床研修プログラム

高木病院takagi

メッセージ

病院長ご挨拶

医療法人社団高邦会高木病院
病院長 筒井 裕之

高木病院は、福岡県南西部の大川市に位置し、大川・柳川地区をはじめとする筑後広域と佐賀県南東部広域の住民の命を守る中核医療機関として、安全・安心で質の高い医療の提供を行っています。

臨床研修制度の第一の目的は、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を確保することです。当院は基幹総合病院として、すべての診療科を有する365日24時間の医療体制を構築し、年間約2900件の救急患者を受け入れています。また、小児医療から高齢者医療まで、生活習慣病から難病まで、けがや骨折から高度救急集中治療まで、がんに対する手術・放射線・化学療法から緩和医療まで、あらゆる疾患の病期に応じた全人的な医療を実践しています。さらに、大学病院の協力を得て医師スタッフの拡充を図り、臨床研修医に対する充実した指導体制を整えています。院内には福岡シミュレーション医学センターがあり、医師およびメディカルスタッフの継続的な研修にも活用されています。関連施設として柳川リハビリテーション病院、柳川療育センター、福岡山王病院、福岡中央病院、みずま高邦会病院や介護施設(水郷苑、木もれ日苑など)、また関連教育・研究機関として、国際医療福祉大学および同大学院を持ち、幅広い診療と教育、研究に取り組んでいます。また、2020年から成田市にある国際医療福祉大学医学部生の臨床実習を実施しており、切磋琢磨して実習に励む医学生からもいい刺激が得られると思います。

また2023年より、国際医療福祉大学医学部を卒業したアジア各国からの留学生も臨床研修医として受け入れています。

当院は、研修医がプライマリ・ケアを学ぶ最適の環境が整っており、研修医に求められる基本的な診療能力の向上と医師としてのマインドを涵養するためには最も適した研修病院であると確信しています。皆さんが臨床研修病院として当院を選んでいただくことを心から願っています。

臨床研修管理委員長ご挨拶

医療法人社団高邦会高木病院
臨床研修委員長 藤本 一眞

高木病院は大川市を中心とする筑後地区の地域基幹病院として、救急から終末期医療まであらゆる医療に従事しており、common diseases から悪性疾患を含む専門領域にいたる幅広い疾患を取り扱っています。実際の医療現場においては、久留米大学、佐賀大学、福岡大学、九州大学等の付属病院や多くの周辺病院と連携をとりながら医療を遂行しており、それらの連携を研修制度にも反映させています。 当病院の2年間の臨床研修においては、3年以後の専門医制度における専門研修にも配慮した形でプログラムを組み、臨床研修から専門研修が一貫してできる体制をとっています。採血や血管確保等の初期的な処置から、専門的な検査や治療にいたる多くの医療技術を習得できるように工夫しています。臨床研修中には各研修医の指導は個別の指導医が担当し、さらに病棟においては各専門領域の専門医が指導にあたる体制をとっています。症例のまとめ方、学会発表の準備の仕方と発表方法等を講義および実施指導しており、2年間の研修期間中には学会発表を経験してもらいます。私自身も、2週間に一度は研修医の先生たちと時間をとり、研修期間中の疑問、不安、不満に対応しています。

専門研修期間中には、国際医療福祉大学の社会人大学院に入学可能であり、専門研修をしながら、臨床研究を実施して医学博士を取得することが可能です。これからの医師には医師としての実力をつけるだけでなく、専門医や医学博士等の資格を獲得しておくことが不可欠で、高木病院では研修医のキャリアアップに十分配慮した研修制度を確立しています。

プログラムの特長

急性期医療から慢性期疾患・在宅医療、健診・予防医学に至るまで、医療・福祉の全てを網羅した研修プログラムです。研修医の希望により、グループ内外の九州管内施設はもちろんのこと、関東・東海地区の各施設で特色を生かした研修ができるように相互協力体制を組んでいます。

救急から予防医学、在宅医療まで幅広く学べるプログラム

当院では、地域の急性期医療を担う基幹病院として365日24時間救急対応しており、年間約2500件以上の救急搬送を受け入れています。また、生殖医療や小児医療、がん診療、予防医学などにも力を入れ、センター方式での診療により高度かつ専門的な医療を提供しています。回復期や慢性期医療、在宅医療部門においては、グループ内に多数の病院や施設を有し、連携した臨床研修プログラムで幅広い分野を学ぶことができます。

最新の医療機器を設置、最先端の医療を学べる環境を整備

IMRT(強度変調放射線治療)装置、PET-CT、320列エリアディレクターCT、3.0テスラMRI、ESWL、心臓カテーテル装置など、高度医療機器が充実しており、国内最大級(110㎡)の手術室には見学室も備えています。

大学と臨床現場の連携を図ったシミュレーション教育でスキルアップ

実際に使用していた手術室やICUの設備がそのまま残された「福岡シミュレーション医学センター」では、最新のシミュレーターが多数並び、臨場感ある環境の中で効率よく安全に研鑽を積むことができます。

ワークライフバランスを推進、ON/OFFメリハリのある研修

研修医のワークライフバランスを考慮し、自分に合ったスケジュールを研修を進めながら作り上げていきます。
オフタイムには、湯布高原の別荘地にある保養所宿泊や院内のメディカル・フィットネス利用も楽しめます。

高木病院の臨床研修スケジュール例

1年目

14週 58週 912週 1316週 1720週 2124週 2528週 2932週 3336週 2740週 4144週 4548週 4952週
必修診療科 選択科
内科(常勤医の在籍する内科サブスペシャリティ領域を全てローテーション) 外科 救急科 麻酔科 産婦人科 小児科 選択科
日・当直体制→原則研修医2名(1年目+2年目)体制/救急部門研修の一環で2年間通年する

2年目

5356週 5760週 6164週 6568週 6972週 7376週 7780週 8184週 8588週 8992週 9396週 97100週 101104週
必修診療科 選択科
地域医療 精神科 選択科 ※選択科目研修期間は、原則4週以上をベースに選択
日・当直体制→原則研修医2名(1年目+2年目)体制/救急部門研修の一環で2年間通年する

研修計画

  1. 研修2年間(104週)のうち、内科28週・救急部門12週(救急4週+麻酔科4週+2年間通しての日当直)・地域医療4週・外科12週(一般外科4週+選択外科8週)・産婦人科4週・小児科4週・精神科8週を必修診療科とし、残り32週を選択科目としてローテーションします。
  2. 日・当直に関しては、救急部門研修の一環として、月5回を限度に2年間通年で従事します。研修医は2名(原則1年目・2年目のペア)体制で、内科・外科の上級医のサポートのもとウォークイン患者と救急搬送患者対応の経験を積みます。

研修科目

必修診療科

診療科 研修施設 期間
内科 高木病院 28週
地域医療 みずま高邦会病院にて外来診療を2週、有明クリニックにて在宅医療を2週行う みずま高邦会病院有明クリニック 4週
救急部門 救急4週+麻酔科4週+2年間通しての日当直で12週とする 高木病院、久留米広域消防本部大川消防署 12週
麻酔科 高木病院
外科部門 12週のうち4週は一般外科、残り8週は一般外科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科の中から選択 高木病院 12週
産婦人科 産婦人科研修のうち1週を福岡山王病院にて研修 高木病院、福岡山王病院 4週
小児科 小児科研修のうち1週を柳川療育センターにて研修 高木病院、柳川療育センター 4週
精神科 筑水会病院、甲斐病院 8週

選択科

診療科 研修施設 期間
選択科 プログラムに定める全ての診療科より選択 高木病院
福岡山王病院
福岡中央病院
柳川リハビリテーション病院
柳川療育センター
みずま高邦会病院
介護老人保健施設 水郷苑
有明クリニック
国際医療福祉大学病院
国際医療福祉大学 三田病院
国際医療福祉大学 熱海病院
国際医療福祉大学 成田病院
山王病院
佐賀大学医学部付属病院
佐賀県医療センター好生館
多久市立病院
済生会唐津病院
唐津赤十字病院
伊万里有田共立病院
荒尾市立有明医療センター
32週
臨床研修ガイド デジタルパンフレット

臨床研修ガイド<デジタルパンフ>

年次報告様式