臨床研修プログラム

国際医療福祉大学病院iuhw

メッセージ

病院長ご挨拶

国際医療福祉大学病院
病院長 鈴木 裕

「急性期から慢性期まで、地域に貢献する総合医療から高度専門医療まで」が、国際医療福祉大学病院の理念です。医療圏は広く北関東全域に及び、福島県南部からも受診されます。この広い地域の需要に応えるため、地域でのニーズの高い診療の全てと高度医療を共に提供すべく進化し続けることが使命です。

47の診療科と、チーム医療を実践するための周産期センター、消化器センター、呼吸器センター、循環器センター、脳神経センター等の15のセンター体制による診療により「common diseaseから高度専門医療まで」、「急性期医療から地域連携による在宅医療支援まで」、「出生から終末期医療まで」の幅広い医療を展開しており、多様な医療提供と豊富な症例実績が特徴です。

指導医層が厚いことも本院の誇りです。全国から大学病院の臨床講座教授・准教授の経歴を持つ医師、地域基幹病院の部長経歴を持つ臨床教育最前線の医師達が参集し、豊富な経験に基づく臨床研修を指導しています。医師は国際医療福祉大学の教員の職も有しており、臨床教育のプロフェッショナルとして「どのような個性も大切に育成する」ことを使命としています。
「国際貢献」も、国際医療福祉大学の理念です。既に大学では中国、ミャンマー、ベトナム等のアジア諸国医療保健機関との協定を多数締結し、病院においても海外連携は本年度の課題の一つです。

関連医療機関との連携プログラムの中で多様な医療福祉施設も経験でき、広く多くの研修医と繋がることができます。国際医療福祉大学病院で充実した2年間、あるいは専攻医としての3年間を通して、有能で心温かい、そして挑戦を楽しめる医師に育てます。

臨床研修管理委員長ご挨拶

冠疾患科部長
臨床研修委員長
武田 守彦

国際医療福祉大学病院は、那須塩原市の豊かな自然の懐にあり、最新の医療機器と最高の医療スタッフが揃った臨床研修に最も適した病院のひとつです。指導スタッフには、医学部の教授・准教授経験者が多く、若い医師の育成に十分な知識と経験を備えています。臨床経験だけでなく、アカデミックな知識を背景にした指導をアットホームな環境で受けられるのが特徴です。

当院は日本有数の医療グループ:高邦会の基幹病院のひとつで、在校生5,000人を超える国際医療福祉大学の附属病院であり、最新の医療機器を備えているのが特徴です。今後低侵襲手術の中心となる手術支援ロボット「ダビンチXi」や、少ない放射線被爆で高い解像度が得られる320列マルチスライスCTなどをいち早く臨床にとり入れています。また、医師だけでなく、看護師・薬剤師・検査技師など多職種によるチーム医療を重視しているのも特徴のひとつです。

若い医師にも、医療チームのなかで十分なコミュニケーションをとり診療のチームリーダーとして行動する機会を積極的に与えています。良い診療を行うためには、診療技術修練だけでなく医学研究に参加することも重要であると考えています。当院では、臨床病理カンファランス、学会発表、和文・英語論文作成も指導しています。
診療のエビデンスを自ら収集し、批判的に吟味して患者様に適用していくEBM(エビデンスに基づいた医療)が行えるように指導しています。

平成26年度からは、初期研修に加えて後期研修プログラムを開始しました。グループ内の7病院のそれぞれの特徴を生かしたローテーションが可能になりました。一度見学に来てください。いつでもお待ちしています。

プログラムの特長

  • プライマリケアから高度な医療まで総合的なトレーニングを受けることができます。
  • 外科系手術、心臓カテーテル検査などの臨床手技を積極的に指導します。
  • 栃木県県北地域では有数の受け入れ病院です。
  • 臨床経験豊かな教授よりアットホームな環境で指導を受けることができます。
  • 臨床のみならず学会発表、論文作成も積極的に指導し、あなたのアカデミック・キャリアを支援します。
  • 臨床研修修了後は、国際医療福祉大学・高邦会グループで専門研修へ進むことができます。

国際医療福祉大学病院の臨床研修スケジュール例

スケジュール例1(基本プログラム)

1年目
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科
(必修)
救急
(必修)
小児科
(必修)
選択科
2年目
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
外科
(必修)
産婦人科
(必修)
精神科
(必修)
地域
医療
(必修)
選択科

スケジュール例2(小児科プログラム)

1年目
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科
(必修)
小児科
(必修)
産婦人科
(必修)
外科
(必修)
内科
(必修)
救急部門
(必修)
2年目
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
地域医療
(必修)
精神科
(必修)
小児科
(選択必修)
選択科

スケジュール例3(産科プログラム)

1年目
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科
(必修)
産婦人科
(必修)
外科
(必修)
小児科
(必修)
救急部門
(必修)
内科
(必修)
2年目
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
地域医療
(必修)
精神科
(必修)
産婦人科
(選択必修)
選択科

国福病院ー成田病院重点コース

国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)
病床数 408床
病院長 大和田 倫孝(産婦人科)
特長 栃木県のみならず広く関東地方北部や東北地方南部から患者様のお越しになる高度な急性期医療を提供する大学病院です。
国際医療福祉大学成田病院(千葉県成田市)
病床数 642床
病院長 宮崎 勝(消化器外科)
特長 医学部附属病院として国際的かつ専門性の高い医療を提供するとともに、地域医療にも貢献する急性期病院です。
国際医療福祉大学成田病院
成田病院臨床研修指導医からのメッセージ(救急科 志賀 隆)
成田病院の臨床研修には3つの柱があります。
  1. 国際的な診療能力(英語・USMLEなど)の基礎をつくる。
  2. コモンな病気の診療を通じて地域医療に貢献する。
  3. 医学部附属病院ならでは専門性の高い医療に従事する。
病院の黎明期から、一緒に歴史をつくりませんか!
研修スケジュール(例)
1年目
1~4週 5~8週 9~12週 13~16週 17~20週 21~24週 25~28週 29~32週 33~36週 37~40週 41~44週 45~48週 49~52週
必須診療科
内科(24週) 救急科(12週) 外科・産婦人科・小児科
(各4週)
精神科
(4週)
国福病院
成田病院
2年目
53~56週 57~60週 61~64週 65~68週 69~72週 73~76週 77~80週 81~84週 85~88週 89~92週 93~96週 97~100週 101~104週
必修診療科 選択診療科
地域医療
(4週)
選択診療科(48週)
連携施設
国福病院

国福病院-三田病院重点コース

国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)
病床数 408床
病院長 大和田 倫孝(産婦人科)
特長 栃木県のみならず広く関東地方北部や東北地方南部から患者様のお越しになる高度な急性期医療を提供する大学病院です。
国際医療福祉大学三田病院(港区三田)
病床数 291床
病院長 山田 芳嗣(麻酔科)
特長 東京中心部に位置し、高度ながん診療機能を持つ大学病院です。国際医療評価であるJCI認証を受け、急性期医療を提供しております。
国際医療福祉大学三田病院
三田病院臨床研修委員会委員長からのメッセージ(内科 佐藤 敦久)

現代の医学は加速度的に進歩しています。その中で、高い専門性をもちつつ、常に患者様に向き合う真摯な態度をとれ、人間的なやさしさを持った医師になることが重要です。三田病院では研修医の先生の医師としての礎をしっかりと築けるように指導しております。

研修スケジュール(例)
1年目
1~4週 5~8週 9~12週 13~16週 17~20週 21~24週 25~28週 29~32週 33~36週 37~40週 41~44週 45~48週 49~52週
必須診療科
内科(24週) 外科
(4週)
救急科(12週) 産婦人科・小児科
(各4週)
精神科
(4週)
国福病院もしくは三田病院
国福病院
連携施設
2年目
53~56週 57~60週 61~64週 65~68週 69~72週 73~76週 77~80週 81~84週 85~88週 89~92週 93~96週 97~100週 101~104週
必須診療科 選択診療科
地域医療
(4週)
選択診療科(48週)
連携施設
国福病院もしくは三田病院

臨床研修プログラム

研修目標

多科ローテイト方式による臨床研修により、各科に特徴的な診断学、治療学を広く学び、プライマリーケアに必要な知識と技術を習得します。同時に、各科の専門的医療の役割についても認識を深め、臨床医学の全体像を把握します。

患者様のさまざまな訴えに対し、広く共感できる感性をもち、全人的な医療を行える医師としての基礎をつくることを研修の目標としています。

研修計画

  1. 内科(循環器内科・脳神経内科・消化器内科・呼吸器内科・腎臓内科等)、救急部門、地域医療、外科部門(外科・整形外科・脳神経外科等)、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科を必修科とします。
    研修計画については、年度毎に、臨床研修委員会にて定める計画に即したローテーションを基本としますが、ローテーションスケジュールの変更がある場合については、研修医の要望に応じ臨床研修委員長の確認のもとに、変更が可能であれば、希望を受け入れることができるものとします。その場合、計画の変更内容に無理がない範囲内での変更を基本とします。
  2. 研修医の日・当直に関しては、救急部門研修の一環として、2年間通年で従事します。日・当直帯においては、内科・外科・小児科の指導医または上級医も研修医と共に従事し、研修医への必要な指導等を行います。なお、精神科ローテーションの際の当直においては、研修施設指示に従うものとします。

研修委員(プログラム責任者)の役割

  1. 各科の部長(=研修責任者)は、有意義な研修が行われるための責任をもつとともに、研修医の行う診療についても最終的な責任を負います。
  2. 担当の指導医は、研修プログラムに基づき研修医の指導を行います。また、研修医に対する評価を行い、各科の部長に報告します。
  3. 研修医の指導は、基本的に指導医と研修医のマンツーマン体制とし、実際の診療・手技等を研修医に実施させる場合は、指導医の監視下の基に実施し、事故等が発生しないように、十分な配慮を持って指導します。
  4. 定期的な臨床研修管理委員会(年12回)を開催し、研修医の研修状況把握に努め、対応を協議します。

国際医療福祉大学病院の臨床研修病院群

臨床研修病院群は、グループ関連の医療・福祉施設を中心に構成し連携を図っています。研修に必要な診療科や施設は、研修医自身で選ぶことができます。

基幹型臨床研修病院 国際医療福祉大学病院
協力型臨床研修病院 国際医療福祉大学塩谷病院
国際医療福祉大学成田病院
国際医療福祉大学市川病院
国際医療福祉大学三田病院
国際医療福祉大学熱海病院
山王病院
社団法人高邦会高木病院
柳川リハビリテーション病院
那須高原病院
栃木県立岡本台病院
佐藤病院
那須脳神経外科病院
黒須病院
臨床研修協力施設 介護老人保健施設マロニエ苑
国際医療福祉大学クリニック
なす療育園
臨床研修ガイド デジタルパンフレット

臨床研修ガイド<デジタルパンフ>

年次報告様式