心臓外科・血管外科後期研修プログラム

心臓外科はオフポンプ冠動脈バイパス術、小切開手術、弁形成術(大動脈弁、僧帽弁)の症例が多い。血管外科では大動脈瘤、大動脈解離に対する人工血管置換術、
*ステントグラフト治療、末梢血管疾患に対する血行再建術、静脈瘤手術等、血管外科全般を幅広く経験可能である。

取得できる資格(認定医等)

コース研修期間中に専門医資格申請要件を満たすもの
日本外科学会 外科専門医

コース研修期間を所定の研修期間に計上できるもの
日本心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医

施設認定

3学会構成 日本心臓血管外科専門医認定機構 修練施設
日本外科学会 外科専門医修練指定施設

プログラム概略

医師として心臓血管外科専門領域のみならず、広く他疾患領域をあまねく勉強すべきと考える。また心臓血管外科専門医の取得に際しては外科専門医資格が必須である.後期研修1年目はまず外科的基本手技の習得,外科専門医習得に向けて一般外科を研修する。2年目以降、心臓外科、血管外科を順にローテートし研修を行う。執刀を含め多くの症例を経験し、心臓血管外科医として基礎を習得し、最短での心臓血管外科専門医の取得を目標とする。

募集人員

2名

研修期間

原則3年

診療実績(平成26年度)

心臓外科
心房中隔欠損閉鎖術1件、心拍動下冠動脈バイパス術8件、大動脈弁置換術3件、大動脈弁置換術+冠動脈バイパス術1件、僧帽弁置換術1件、僧帽弁形成術5件、大動脈基部置換術+冠動脈バイパス術1件、弓部大動脈置換術1件、左房粘液腫切除術1件

血管外科
胸部大動脈8件、(人工血管置換術5件、ステントグラフト治療3件)、腹部大動脈14件(人工血管置換術8件、ステントグラフト治療6件)、末梢動脈23件(外科的血行再建術18件、血管内治療5件)、下肢静脈瘤41件、透析用シャント17件、その他9件

  • 高い倫理観を持ち、常に修練を忘れず道を極める一流外科医(心臓血管外科医)としての信念を築く。
  • 手術手技の習得はもちろんのこと、最先端医療を会得し、将来自立した専門医として診療が行える。
  • 患者、家族へエビデンスに基づいたインフォームドコンセント、医療事故を回避する方法や、遭遇した際の対応を習得する。
  • 独立した心臓血管外科専門医として執刀可能となるよう修練医の技量の進歩に応じて適切な術者経験の蓄積を行う。
  • チームリーダーとしての知識、技量を身につけ、チームスタッフの役割、能力を理解するとともに、研修医や1、2年目の修練医への的確な指導を行う。
  • 学術活動として国際学会での発表、英文論文での発表を目標とする。

指導医師

小櫃 由樹生
小櫃 由樹生

血管外科部長
国際医療福祉大学教授

生血管外科(心臓血管外科専門医修練指導者、日本外科学会指導医)

東京医科大学卒、医学博士
前東京医科大学外科学第二講座(血管外科)教授
日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医・修練指導者・評議員・国際会員、日本外科学会認定指導医・外科専門医、日本脈管学会認定脈管専門医・評議員、日本血管外科学会理事、日本静脈学会理事
血管外科領域の疾患(胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離、頸動脈を含む慢性閉塞性動脈疾患、下肢静脈瘤、静脈血栓塞栓症、大静脈疾患など)全般にわたる手術ならびに血管内治療に豊富な経験を有している。

心臓外科、血管外科は2012年に開設されました。歴史は浅いですが経験豊かな指導医やスタッフでスクラムを組み最高水準の治療を行っています。手術症例も今後どんどん増加していきますので、やる気のある先生はぜひ来てください。

渡邊 剛

国際医療福祉大学客員教授
心臓外科(心臓血管外科専門医修練指導者、日本外科学会指導医)

渡邊剛医師オフィシャルサイト

金沢大学卒、医学博士、現 金沢大学心肺・総合外科教授
元東京医科大学外科学第二講座客員教授、元富山医科薬科大学医学部助教授、元ハノーファー医科大学心臓血管外科、前東京医科大学心臓外科教授(兼任)
日本外科学会認定指導医、日本胸部外科学会認定指導医、日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本冠動脈外科学会評議員、日本循環器学会評議員、日本冠疾患学会評議員、日本ロボット外科学会理事長、国際低侵襲心臓手術学会(International Society for Minimally Invasive Cardiovascular Surgery)Board member、North American Society of Pacing and Electrophysiology
日本人最年少の心臓移植執刀医としてドイツで活躍した後、患者様の身体に負担の軽い手術を目的として、日本で初めて人工心肺を用いない心拍動下冠動脈バイパス手術や、起きた状態で行う自発呼吸下心拍動下冠動脈バイパス術、傷口の小さい小切開や完全内視鏡下冠動脈バイパス手術などを次々と成功させ、不整脈外科の研究も行う。低侵襲冠動脈バイパス手術の経験は日本で最も経験豊かで、この10年で手術総数は2,700件以上、手術の成功率は99.5%。外科手術用ロボットの「ダ・ヴィンチ」を導入し、日本で唯一ロボット心臓手術を行っている。

牛島 輝明

心臓外科部長
国際医療福祉大学客員教授

金沢大学卒、医学博士
元Klinikum Oldenburg(ドイツ)心臓外科、前東京医科大学病院心臓外科講師
日本胸部外科学会認定指導医、日本外科学会認定指導医・外科専門医、日本心臓血管外科、学会認定心臓血管外科専門医・修練指導者、日本脈管学会認定脈管専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本旅行医学会認定医、日本ロボット外科学会評議員、日本Advanced Heart & Vascular Surgery/OPCAB研究会幹事
冠動脈バイパス手術、弁膜症手術を代表とする心臓外科手術全般を担当している。以前より低侵襲心臓外科手術に取り組み、冠動脈バイパス手術は人工心肺を用いないオフポンプ手術を全例で行っている。当院客員教授渡邊剛医師のチームで手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いたロボット心臓外科手術を数多く経験してきた。心疾患に対する治療は内科治療、外科治療に分かれ、また外科治療のなかにも何通りもの術式がある。多くの術式のバリエーションを有し、患者様お一人おひとりにとって最適で満足度の高い、ハイクオリティな手術を提供することを心がけている。

後期研修医キャリア形成例

1~2年目(1年6カ月)国際医療福祉大学三田病院でのキャリア形成

外科専門医取得を目指し、 ①消化管および腹部内臓(50例)②乳腺(10例)③呼吸器(10例)④頭頸部・体表・内分泌外科(皮膚、軟部組織、顔面、唾液腺、甲状腺、上皮小体、性腺、副腎など)(10例)⑤小児外科(10例)⑥外傷(多発外傷を含む)(10例)⑦各分野における鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡を含む)(10例)これらを最低症例数とし、これまでの単位取得状況に応じて研修を行う。
グラフト採取、開胸・閉胸、ASD等の開心術慢性閉塞症例における血管内手術、ステントグラフト内挿術、静脈レーザー手術、末梢バイパス手術などすべての手術に対して第1助手を務める技量を習得する。心臓外科の基本的手技を十分確立した上で比較的単純な手術を執刀する.心臓外科においては、①開胸・閉胸.②内視鏡的採取を含めたグラフト採取(SVG,radial artery)③人工心肺、PCPSの確立.⑤胸腔、心のうドレナージ術、血管外科では、①下肢静脈瘤手術.②ASOに対する再建術。

2年~3年目(1年6カ月間) 他施設でのキャリア形成(例)

国際医療福祉大学病院心臓外科、血管外科での研修

血管外科
Y型人工血管移植術、血管内手術の難易度が高い症例、血管外科全体のマネジメント
心臓外科
グラフト採取、CABG1~2枝、単弁置換術