神経内科後期研修プログラム

国際医療福祉大学病院は、地域の中核病院のため、すべての種類の神経疾患が集まります。 また、神経難病センター(24床)を有し、栃木県神経難病医療ネットワーク拠点病院(県北地区)に指定されています。 栃木県脳卒中専門医療機関に指定されています。 神経内科専門医6名が常勤しており、すべての神経内科疾患に対応しています。 さらに内科・外科・リハビリテーション科ともにすべての診療科がそろっているため、神経疾患を総合的に診療することができます。また、在宅医療にも力を入れており、地域に貢献する総合的な医療人を養成しております。
また、国際医療福祉大学副学長の糸山泰人教授(前東北大学神経内科学教授)による回診・症例検討会を毎週行っており、高い診療レベルを維持しております。

取得できる資格(認定医等)

コース研修期間中に専門医資格申請要件を満たすもの
日本内科学会認定内科医

コース研修期間を所定の研修期間に計上できるもの
日本神経内科学会専門医
日本内科学会総合内科専門医(他の内科もローテーションする必要あり)
日本脳卒中学会専門医
日本認知症学会専門医

施設認定

日本神経学会教育施設、日本内科学会認定医制度教育関連病院
日本脳卒中学会研修教育施設、日本認知症学会専門医教育施設

プログラム概略

本プログラムは、初期研修修練後の後期研修医のためのプログラムで、本プログラム終了時には、日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医を取得できる技量と経験をつめるよう計画されています。また、さらなる専門分野として、日本脳卒中学会専門医、日本認知症学会専門医を取得することもできます。

募集人員

3名

研修期間

原則3年
※うち1年間は、国際医療福祉大学・高邦会グループで神経内科領域を取り扱っている病院へ研修の選択が可能。

主要な入院診療実績(平成24年度)

外来患者総数 13,735名
入院患者内訳: 急性期脳卒中 39人、神経難病 95人・のべ382回(筋萎縮性側索硬化症 14人、多系統萎縮症 22人、脊髄小脳変性症 9人、パーキンソン病関連疾患 37人、多発性硬化症 8人、重症筋無力症 4人、クロイツフェルト・ヤコブ病 1人)、その他(認知症、てんかん、筋ジストロフィー、筋炎、髄膜炎、脳炎、サルコイドーシス等を含む) 117人 剖検数 1名

具体的な研修内容

2年間の初期臨床研修終了後、本プログラムによる研修を開始する。卒後4年目以降に日本内科学会認定内科医、7年目以降に日本神経学会専門医の取得を目標とする。希望があれば、日本脳卒中学会専門医、日本認知症学会専門医を取得することもできる。

  • 診察:神経学的診察法を習得する。神経学的所見から局所診断ができる。病歴・神経所見から病因が推定できる。鑑別・確定診断のための検査計画が立てられる。仮診断に基づいた治療計画が立てられる。
  • 検査:以下の検査法の適応と解釈を習得する(脳・脊髄CT・MRI、腰椎穿刺、脳波検査、筋電図・神経伝導検査・誘発電位検査、脳血管撮影検査、頚動脈エコー、脳血流SPECT・DATスキャン、筋・神経生検、遺伝子診断)。
  • 治療:神経救急の基本手技(気管内挿管・人工呼吸器など)を習得する。以下の疾患の診断と治療を習得する(意識障害、脳血管障害、てんかん、中枢神経感染症、認知症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、脱髄性疾患、重症筋無力症、筋疾患、末梢神経疾患、脊柱・脊髄疾患、機能性疾患)。神経難病患者の治療や介護の方法を習得する。ボトックス治療(顔面痙攣・眼瞼痙攣・痙性斜頚・上下肢の痙縮)の資格認定を受け、治療が出来る。リハビリテーションの適応と基本を習得する。
  • その他:介護保険や障害者自立支援法等に基づき、適切な指示が出せる。

指導医師

加藤 宏之
加藤 宏之

神経内科部長
神経難病センター長
国際医療福祉大学教授

東北大学卒、医学博士
前東北大学大学院助教授、元ワシントン大学医学部神経内科研究助教授
日本神経学会認定指導医・神経内科専門医、日本内科学会認定指導医・内科医、日本認知症学会認定指導医・認知症専門医、日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、パーキンソン病など神経難病医療のエキスパートとして広く知られており、現在は国際医療福祉大学教授ならびに当院神経難病センター長として学術・臨床両面で指導的立場にある。また、脳卒中に関してはリハビリテーションを中心に、急性期治療から再発予防の慢性期治療に至るまで、一貫して治療にあたっている。

国際医療福祉大学病院は地域の中核病院ですので、すべての種類の神経疾患を経験できます。その中でも神経難病医療に力を入れており、初期診断から終末期医療まで、メディカルスタッフを含めた強力なチーム医療を行っています。神経内科に興味のある研修医の先生を大歓迎します。
国際医療福祉大学病院神経内科ホームページ をご参照ください。 

橋本 律夫 

神経内科 神経難病部長
国際医療福祉大学教授

自治医科大学卒、医学博士
自治医科大学神経内科非常勤講師
日本神経学会認定指導医・神経内科専門医・代議員、日本認知症学会認定認知症専門医、日本内科学会認定内科医、日本神経心理学会評議員、日本失語症学会評議員、Editorial board:Case Reports in Neurological Medicine

小川 朋子

神経内科 医長
国際医療福祉大学准教授

自治医科大学卒、医学博士
前日光市民病院内科医長、元自治医科大学神経内科
日本内科学会認定指導医・総合内科専門医、日本神経学会認定指導医・神経内科専門医、栃木県筋ジストロフィー協会顧問

田川 朝子

神経内科 医長
国際医療福祉大学准教授

新潟大学卒、医学博士
国立精神神経センター神経研究所免疫研究部客員研究員、前山形県鶴岡市立荘内病院神経内科医長、元帝京大学医学部附属市原病院神経内科助手
日本神経学会認定指導医・神経内科専門医、日本内科学会認定内科医

大塚 美恵子

国際医療福祉大学教授

秋田大学卒
前自治医科大学附属さいたま医療センター神経内科講師・副科長
日本神経学会認定神経内科専門医・評議員、日本内科学会認定内科医、日本認知症学会評議員

手塚 修一

国際医療福祉大学講師

自治医科大学卒、医学博士
前栃木県小山市民病院神経内科医長
日本神経学会認定神経内科専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医、日本内科学会認定総合内科専門医

後期研修医キャリア形成例

1年目 国際医療福祉大学病院でのキャリア形成

神経内科疾患の基本的手技と診療技術の習得に努める。指導医の直接指導のもと、主に、入院患者の診療にあたる。日本神経学会など専門学会に参加し、最新の専門知識を習得するとともに、自らも発表(症例報告など)を行う。

2年目 他施設でのキャリア形成(例)

国際医療福祉大学病院も含め、2つの病院から施設を自由に選択

いくつかの関連施設から自由に病院を選択し、幅広い症例の経験と、診療技術の習得に努める。
引続き、指導医・上級医による指導をうけながら、主治医として外来・入院診療の研鑽を積む。神経内科症例検討会のほか、脳卒中・神経センターカンファレンス、内科カンファレンス、CPCなどを通じて、神経内科の考え方や知識を深め、診断方法や治療方針を習熟していく。カンファレンスや教授回診を通じて幅広い疾患に対する理解と経験をさらに深める。基本的な疾患では適宜指導医・上級医に相談しながら一人で診療可能なレベル到達を目指す。検査業務、特に神経超音波検査、筋生検、神経生検についても、基本的な内容は一人で施行出来ることを目標とする。救急外来および集中治療室ICUでは、神経内科救急・集中治療に対する経験を深める。積極的に外来業務を行い、疾患の幅広い知識を身につけるとともに、引続き疾患の縦断像を把握出来るよう努める。指導医や上級医の指導の下、各種書類を適切に記載する。さまざまな定例講演会、医療安全・医療倫理の講演会には積極的に出席する。臨床研修の合間に時間的余裕が生じれば、積極的に臨床研究を行うように務める。
神経内科医としての専門外来・病棟での診療を行いながら、内科認定医の取得を目指し、神経内科専門医を取得する準備を始める。(多くの症例を経験できるように配慮する。)
その他、必要に応じて他診療科においてテーマを持って、専門的な手技等の研修をすることも可能とする。
(例.高木病院麻酔科において、挿管を含めた全身管理の経験を積む)
(例.高木病院脳神経外科又は柳川リハビリテーション病院脳神経外科において、外科系神経疾患の勉強をする)
(例.高木病院循環器内科において、心エコーの経験を積む)
(例.柳川リハビリテーション病院において、神経疾患・運動器疾患を含めたリハビリテーション全般の勉強をする)
3年目 国際医療福祉大学病院でのキャリア形成

主治医として自立して入院・外来患者の診療に当たる。初期研修医の指導も行う。指導医のもと、臨床研究、症例報告などの論文作成を行う。