呼吸器外科後期研修プログラム

肺がんを中心とする肺、気管・気管支、縦隔、胸壁の腫瘍性疾患、気胸、感染・炎症性疾患、胸部外傷などを対象として診断と治療を行なっています。鏡視下手術を含む外科治療が中心ですが、病態に応じ非観血的治療も行っています。 肺がん診療においては禁煙外来でのニコチン依存症治療と煙害防止の啓蒙活動による予防、健康診断・人間ドックにおける早期発見、根治をめざす外科治療、ハイリスクや進行例に対する放射線治療、化学療法と緩和治療にと、総合的・系統的に関わっています。
説明と同意に基づき個々の病状と体調にあった診断・治療法を選択することを診療の根幹としています。

取得できる資格(認定医等)

コース研修期間中に専門医資格申請要件を満たすもの
日本外科学会 外科専門医

コース研修期間を所定の研修期間に計上できるもの
呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医制度 気管支鏡専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
肺がんCT検診認定機構 肺がんCT検診認定医師

施設認定

呼吸器外科専門医合同委員会 関連施設
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医制度 認定施設

プログラム概略

呼吸器診療、外科診療に必要な知識、技能などの実践的なテクニカルスキルとともに、プロフェッションを遂行するためのノンテクニカルスキルを学ぶ。

募集人員

2名

研修期間

原則3年
※うち1年間は、国際医療福祉大学・高邦会グループで呼吸器外科領域を取り扱っている病院での研修の選択が可能。

診療実績(平成26年度)

呼吸器外科手術 65件
肺悪性腫瘍手術 29件

国民の福祉に貢献するレベルの高い呼吸器外科診療を実践できる専門医を養成するため、以下の4項目を到達目標として段階的に研修する。研修期間は卒後初期臨床研修ならびに外科専門医研修を含めて最終的に専門取得までには最低7年を要するため、継続した修練が求められる。

  • 到達目標1:呼吸器外科専門医として適切な臨床判断能力と問題解決能力を習得する
  • 到達目標2:呼吸器外科手術を適切に実施できる能力を習得するため、制度に定められた手術実績を積む
  • 到達目標3:医の倫理、医療安全に基づいた適切な態度と習慣を身に付ける
  • 到達目標4:EBMに基づく生涯学習の方略を習得する

指導医師

石川 成美
石川 成美

呼吸器センターセンター長
呼吸器外科部長
国際医療福祉大学教授

筑波大学卒、医学博士
前筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授、コロンビア大学留学(ルーズベルト病院研究員)
呼吸器外科専門医、日本呼吸器外科学会指導医・評議員、日本外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医・評議員、日本肺癌学会評議員、日本がん治療認定医機構暫定教育医、肺がんCT検診認定医師
1年間に約30万人の日本人ががんで死亡しており、なかでも肺がんは男性で最も死亡率が高く、女性も第1位の胃がんに近づきつつあり、今後取り組まなければならない最も重要な疾患であると考えている。肺がんに対する最も有効な治療法は、早期発見と早期切除であり、2008年より呼吸器内科医と呼吸器外科医を増員して呼吸器センターを開設、那須地域における肺がん治療の中心的役割を果たす当センターで、全力で診療にあたっている。

ここで学ぼうとする諸君に必要なことは、1)知識、技能を学ぶ意欲、2)多くのスタッフと協力して共通のゴールを目指す協調性、そして3)やまいを持ち悩んでいる患者さんが少しでも安心できるよう、寄り添った医療を実践する感受性・人間性、です。私どもは諸君の素養を伸ばしていける様、充実した研修と心の通った医療の実践を提供いたします。

齊藤 紀子

呼吸器外科副部長
国際医療福祉大学准教授

筑波大学卒
前自治医科大学呼吸器外科助教、前佐野厚生総合病院呼吸器外科副部長
呼吸器外科専門医、日本外科学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、肺がんCT検診認定医師、PET核医学認定医
肺がんを中心とする肺縦隔腫瘍や気胸の手術を専門分野としながら、胸部外傷の治療など呼吸器外科全般に取り組んでいる。当センターにおいては内科医師との連携を重視し、呼吸器疾患の総合的な診断・治療に努めている。また、個々の状況に応じた治療法を患者様とともに検討していくことを重視し、患者様本位の診療を心がけている。

後期研修医キャリア形成例

1年目 国際医療福祉大学病院でのキャリア形成

専門医の指導下で基本的診察技能を磨く。
呼吸器疾患の診断の進め方を学び、検査、手術の技能習得の教育が開始される。

2年目 国際医療福祉大学病院でのキャリア形成

国際医療福祉大学病院も含め、5つの病院から施設を自由に選択。

気管支鏡検査を自ら行う。
側方切開開胸、胸骨正中切開による開胸を執刀する。
気胸手術、肺部分切除を術者として執刀する。
3年目 他施設でのキャリア形成(例)

呼吸器疾患の診断・治療方針を自ら行ない討論できる力を付ける。症例をまとめ、研究会、学会での発表を進んで行う。検査、手術の技能は独り立ちを目指す。


  • 国際医療福祉大学病院