循環器内科後期研修プログラム

高木病院は福岡県南部の穏やかな地方都市の地域医療を支える500床クラスの基幹病院である。大川、柳川地区は高齢化も進んでおり、リスクが高い症例も多く、より高いレベルでの臨床経験が可能である。また地区の1~3次救急にもなっており多くの救急救命症例の対応をしている。
そのほか、
・ 第一線の医療機関として、専門医の指導のもと基本的診察技能、診断学、検査、治療法を習得。
・ 基本である心電図判読、心エコー図検査、運動負荷試験を習得できる。
・ 心臓カテーテル検査、カテーテルアブレーションやペースメーカ植え込み術などに実際に入り、侵襲的な手技を習得できる。
・ 救急医療のプライマリーを習得できる。
など、専門医を目指す方には最適な環境が整っている。

取得できる資格(認定医等)

コース研修期間中に専門医資格申請要件を満たすもの
日本内科学会 認定内科医

コース研修期間を所定の研修期間に計上できるもの
日本内科学 総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
ICD・CRT認定医

施設認定

日本循環器学会 循環器専門医研修施設
日本内科学会 教育関連病院

プログラム概略

急性期から慢性期まで、救急疾患である心血管病から生活習慣病まで幅広く学び、全身が診れる循環器内科医を目指す。

募集人員

5名

研修期間

原則3年
※うち1年間は、国際医療福祉大学・高邦会グループで循環器内科領域を取り扱っている病院での研修の選択が可能。

診療実績(平成24年度)

心臓カテーテル検査やペースメーカ植込み術、心エコーなど

  • 心臓カテーテル検査・冠動脈形成術を経験し、カテーテル操作の基本を学ぶ。
  • 心房細動をはじめ不整脈に対するカテーテルアブレーションを学ぶ。
  • ペースメーカ植え込み術を経験し、外科的な知識と技術を学ぶ。
  • 心エコー図や心臓CTを数多く経験し、画像診断の知識と技術を学ぶ。
  • 救急疾患のプライマリーを学ぶ。
  • 心臓リハビリテーションでは、急性期からの患者の日常生活の回復と社会復帰をサポートし、リハビリの知識と技術を身につける。
  • 心血管病の診断と治療を学ぶ一方で、その原因となる生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)を多数経験し予防医学を学ぶ。
  • 心血管病症例は、脳血管疾患、慢性腎臓病、失神、貧血を高率に合併するため、これらの疾患の診療を学び、全身を診ることができる循環器内科医・総合内科医を目指す。

指導医師

横井 宏佳
横井 宏佳

福岡山王病院 循環器センター長
国際医療福祉大学教授、国際医療福祉大学大学院教授
循環器内科(虚血性疾患、閉塞性動脈硬化症、フットケア、重症下肢虚血、睡眠時無呼吸症候群)

金沢大学卒、金沢大学第一内科入局
前小倉記念病院循環器内科主任部長
日本心血管インターベンション治療学会専門医・理事、日本心臓リハビリテーション学会理事、日本フットケア学会理事、日本下肢救済足病学会理事、Japan Endovascular Treatment Conference (JET)理事、心臓リハビリテーション指導士、日本冠疾患学会理事、日本循環器学会九州評議員、日本クリニカルパス学会評議員

日本を代表するカテーテル医。冠動脈、下肢動脈、頚動脈、腎動脈などに対するカテーテル治療を実施しており、術者としての累積症例は10,000例に達する。

今泉 勉
今泉 勉

国際医療福祉大学教授
循環器内科(高血圧、心不全、失神)

九州大学卒、九州大学循環器内科入局、医学博士
前久留米大学医学部心臓・血管内科主任教授、元九州大学医学部循環器内科講師、元バージニア医科大学アシスタントプロフェッサー
日本内科学会認定内科医・功労会員、日本循環器学会認定循環器専門医・名誉会員、日本高血圧学会高血圧専門医・名誉会員、日本心不全学会名誉会員、日本心臓移植研究会特別顧問、日本心臓移植関連学会協議会代表、米国医師免許、米国内科専門医、米国循環器専門医、日本心臓財団奨励賞(1985年)、ベルツ賞(1988年)、上原生命科学財団奨励賞(1997年)、日本高血圧学会学会賞(2011年)

高木病院、福岡山王病院で、治療抵抗性高血圧や重症心不全、失神等、一般のドクターが治療に難渋する疾患の治療に当たる。

稲毛 智仁
稲毛 智仁
循環器内科 循環器内科部長(日本内科学会指導医)
出身大学:久留米大学医学部
日本内科学会認定内科医・指導医、総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、不整脈専門医、植込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT)認定医、元ロサンゼルス グッドサマリタン病院 EPリサーチフェロー

内科医と外科医が垣根なく臨床に携わり、毎朝のカンファレンスで各患者さんの治療方針を全員で検討しております。佐賀大学、久留米大学、金沢大学、藤田保健衛生大学をはじめ様々の大学出身者が在籍しています。皆、垣根のない、なんといっても明るく、雰囲気のよい楽しい職場です!

山本 唯史

循環器内科 循環器内科医長

出身大学:佐賀医科大学
出身医局:佐賀大学循環器内科
専門分野:循環器

吉廣 剛

循環器内科 循環器内科医長(日本内科学会指導医)

出身大学:佐賀大学医学部
専門分野:循環器内科
日本内科学会認定内科医
プロフィール:
地域医療連携部 副部長
日本内科学会認定内科医、日本内科学会教育関連病院指導医、BLSインストラクター、JDR国際緊急援助隊(医療チーム)登録医師

循環器後期研修医プログラムの特徴

心臓カテーテル <症例:210例>

3年目から術者として学ぶ。非常勤で佐賀大学 挽地 裕准教授も指導。

コロナリーインターベンション <症例:90例>

3年目後半から術者として学ぶ。非常勤で佐賀大学 挽地 裕准教授も指導。元小倉記念病院主任部長 横井 宏佳医師も1/週、勤務予定。

アブレーション

2013/6から、久留米大学から不整脈のスタッフが常勤として開始している。3-Dマッピングシステムを完備。

循環器救急 <症例:157例>

年間約3千台の救急車を収容しており、冠動脈疾患から、肺血栓塞栓症や解離性大動脈など、あらゆる循環器救急に対応。また、IABP, PCPSも常備し、24時間体制で緊急PCIに対応している。

開心術 <症例:約19例>

現在、金沢大学、心肺総合外科から2名出向。毎週土曜日に、同大学の渡邊 剛教授が来院して執刀を行っている。

CT <症例:約83例>

2012年から320列のマルチスライスCTが導入。救急外来には64列が設置されている。

頸動脈エコー <症例:約1910例>

現在、脳外科がCASを施行。元小倉記念病院主任部長 横井 宏佳医師の1/週の勤務に伴い、CASも可能。

経食道エコー <症例:約25例>

2013/4から、久留米大学から心エコーを専門とするスタッフが常勤となり、症例も増加している。

下肢インターベンション <症例:3例>

心臓外科と連携し、バイパス術も可能。スタンダードな適応に対し施行している。

医局との兼ね合い

スタッフのうち当院で後期研修を行ったスタッフや、佐賀大学・久留米大学から出向しているスタッフが在籍。また、非常勤医として佐賀大学教授の野出医師や、前久留米大学主任教授の今泉医師(現:国際医療福祉大学教授、福岡山王病院常勤医師)が診察を行っており、治療方針などを検討することができる。

学会発表

九州循環器学会地方会2演題。

論文執筆

前久留米大学主任教授の今泉医師(現、国際医療福祉大学教授、福岡山王病院常勤医師)による英文指導も可能。

患者特性

若年者から高齢者までさまざまであるが、大川市は福岡県南西部の地方都市で、高齢化が進んでいる。

地域特性

福岡県の大川市、筑後市、久留米市の南部に加え、佐賀県南部を医療圏とする基幹総合病院として地域医療に貢献している。

その他

循環器疾患だけでなく、内科全般の症例に関わることも可能である。

後期研修医キャリア形成例

1年目 高木病院でのキャリア形成

専門医の指導下で基本的診察技能を磨く。心電図判読や心エコー図の経験を数多く重ねていく。救急センターでの症例を経験する。心臓カテーテル検査は助手から始め、熟達が認められれば術者を担当する。

2年目 他施設でのキャリア形成(例)

カテーテルアブレーションやペースメーカー植込み術に参加し、侵襲的手技の熟達に務める。入院患者の主治医を開始する。

3年目 高木病院でのキャリア形成(例)

高木病院も含め、5つの病院から施設を自由に選択

自立して入院患者の主治医となり、また初期研修医の指導も行う。単純な病変のPCIは単独で施行できるようになる。
夜間の急性心筋梗塞患者の緊急PCI(IABP挿入も含める)を単独で施行できるようになる。指導医のもと、臨床研究、症例報告について、論文を書く。外部施設で十分なトレーニングを積んだ医師に対しては最初からPCIのトレーニングが可能である。
冠動脈形成術(PCI)、心筋焼灼術(アブレーション)などの、高度専門医療に参加。オペレーターとしての資質、技量を習得する。4年目以降、いかなる臨床現場でも対応できる循環器専門医としての自覚と自信を植え付ける。また、学術会議での報告発表、論文執筆ができるよう、アカデミストとしての素養を身につける。
入院並びに外来患者を受け持ちながら、PCIなどの高度な治療に参加する。また、学会発表や論文発表を積極的に行えるようにする。
循環器専門医が3名在籍している。循環器専門医と同時に、日本内科学会認定総合内科専門医、日本老年医学会認定老年病専門医、日本超音波医学会認定超音波専門医、日本高血圧学会認定高血圧専門医を取得するための算定される研修期間・症例を一部経験することもできる。
これまでの総決算。
心臓リハや予防医学、合併症に対する診療知識を身につけ、全身診療の可能な循環器内科医を目指す。
アブレーション手術を中心に行っており、年間症例件数は300件以上と全国的に突出している。研修内容もこの術式を中心に行う。