循環器内科後期研修プログラム

1) 病床353床という病院規模の特性を生かして、多くの患者を対象にして自らの手で診療が可能である。
2) 全ての心臓・血管疾患について豊富な症例があり、将来、循環器専門医を目指す医師が十分なトレーニングを受けることができる。また、心臓外科・血管外科を擁し循環器センターを構成しているため、総合的・包括的な経験を得ることが出来る。
3) 冠動脈疾患に関しては、非侵襲的診断・心臓カテーテル診断・冠動脈インターベンションまで十分な件数があり自らオペレータとなって治療ができる。
4) 不整脈疾患に対する電気生理学的検査・アブレーション治療を定期的に行っており基本的な知識・技術の修練ができる。
5) 心エコー、運動負荷試験、呼気ガス分析などの基本的検査機器がそろっており、十分な経験が積める。
6) スタッフの多くが、医学部の講師・准教授クラス以上の経験をもっており、医学研究・統計解析・学会発表についての研修ができる。また、希望に応じて英語論文作成の指導を行う。

取得できる資格(認定医等)

コース研修期間中に専門医資格申請要件を満たすもの
日本内科学会 内科認定医

コース研修期間を所定の研修期間に計上できるもの
日本循環器学会 循環器専門医
日本内科学会 総合内科専門医

施設認定

日本循環器学会 循環器専門医研修施設
日本内科学会 教育関連病院

プログラム概略

1) 心血管疾患診療に関わる基本的知識・診療技術の習得と完成
2) 心臓カテーテル検査手技の習得と実践(最下段の心臓カテーテル検査研修を参照)
3) 冠動脈インターベンション・ステント留置術(最下段の心臓カテーテル検査研修を参照)の習得と実践
4)電気生理学的検査・アブレーション治療の基本的知識・手技の習得と実践
5) 心エコー、運動負荷試験、呼気ガス分析等の非侵襲的検査の習得と実践
6) 一時的・恒久的ペースメーカー植込術の習得と実践
7) 急性期心血管疾患への対応
8) 重症心血管疾患への対応
9) エビデンスに基づいた全ての循環器・心血管疾患診療の習得と実践
10) 医学臨床研究の実践と高度な統計解析の習得と実践
11) 英語論文作成の基礎の習得と実践
12) 循環器予防医学の習得と実践
13) 心臓外科・血管外科と連携して総合的・包括的な心血管疾患診療の習得

募集人員

2名

研修期間

原則3年
※うち1年間は、国際医療福祉大学・高邦会グループで循環器内科領域を取り扱っている病院での研修の選択が可能。

診療実績(平成26年度)

平成26年度の入院内訳:虚血性心疾患400名、心筋症10名、不整脈20名、心不全100名。
平成26年の診療実績:心臓カテーテル総検査・治療数552例、診断カテーテル検査数369例、冠動脈形成術178例、末梢血管形成術(循環器内科施行例のみ)8例、 冠攣縮誘発試験16例、心筋生検13例、副腎静脈採血1例、恒久ペースメーカー植込み24例、心エコー1947例、運動負荷試験181件、冠動脈CT/MRI 214件、心臓核医学検査90例。

  • 急性症例を含めて、基本的な循環器・心血管疾患の診療ができる。
  • 心臓カテーテル検査を単独で実施できる。
  • 単純病変の冠動脈インターベンションを単独で実施できる。
  • 電気生理学的検査・アブレーション治療の基本的知識・手技を実践できる。
  • 心エコー・運動負荷試験・呼気ガス分析の実施・解析を単独で行える。
  • 心臓外科手術適応判定を行い、心臓外科チームへのプレゼンテーションが出来る。
  • 医学臨床研究の立案を行い、指導者とともに実践できる。
  • 学会発表を行い、英語論文作成の基礎が実践できる。
  • エビデンスに基づいた循環器・心血管疾患診療を行い、自らの診療を批判的に吟味できる。

指導医師

柴 信行
柴 信行

副院長
循環器センター センター長
循環器内科 部長

日本循環器学会専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医、日本高血圧学会指導医

国際医療福祉大学病院循環器センターはアットホームな環境で高度な医療が実践できる科です。特に、冠動脈インターベンションを極めたい方や学会発表・論文作成をしたい方には最適と思います。

武田 守彦

循環器センター 循環器内科 心臓カテーテル室長

日本内科学会認定医、日本循環器会専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医)

兼光 伯法

循環器内科 医長
国際医療福祉大学准教授


髙田 剛史

循環器内科 医長
国際医療福祉大学講師


佐竹 洋之


循環器後期研修医プログラムの特徴

心臓カテーテル <症例:約600例>

2013年3月に心臓専用の心臓カテーテル検査室を新規に設置した。後期研修医は主治医となる症例の診断カテを自ら実施する。

コロナリーインターベンション <症例:約200例>

左主幹部病変、三枝病変も積極的に対象としている。後期研修医は単純病変のPCIは第一術者として治療を行う。

アブレーション

平成27年5月より開始している。東北大学・福岡山王病院と提携して行っている。

循環器救急 <症例:約200例>

病院全体で、年間2000-2500件の救急患者を受け入れている。急性冠動脈症候群は年間約20例である。心不全が最も多い。

開心術 <症例:約50例>

2012年9月より心臓血管外科・血管外科とともに循環器センターを設置している。月に2例の開心術を行っているが、来春より毎週施行を検討している。

CT <症例:約200例>

東芝製320列冠動脈CTを設置している。

頸動脈エコー <症例:約300例>

主に生理検査技師が行っているが、希望によりトレーニングを行う。頸動脈エコーに限らず、末梢動脈・静脈エコーが多いのも特徴である。

経食道エコー <症例:約30例>

今年度より設置し、徐々に症例が増加している。

下肢インターベンション <症例:約10例(循環器内科) 約110例(血管外科)>

当院では、血管外科が下肢インターベンションを主に行っているが、循環器内科においても年間約10例の下肢インターベンション(腎動脈インターベンション含む)を行っている。今後症例の増加を予定している。

医局との兼ね合い

自治医科大学・東北大学循環器内科医局との関連が強い。本人の希望に応じて早期からの研究開始にも応じる。

学会発表

積極的に指導を行っていく。初期研修の段階から年間1-3回の学会発表を経験させている。

論文執筆

積極的に指導を行っていく。初期研修医時代に和文症例報告一本。後期研修では英語論文作成を目標とする。

患者特性

心不全、冠動脈疾患、不整脈疾患、心筋症、弁膜症、末梢動脈疾患、大動脈解離など全ての疾患を経験できる。

地域特性

高齢者が多く、脳血管疾患・動脈疾患や他の臓器疾患を合併した重症例が多い。リアルワールドの医療を学ぶことができる。

その他

栃木県北地域唯一の循環器センターを擁している。病院全体としては2次救急病院であるが、循環器疾患については3次救急を受けいれている。多彩・多数の救急症例を含め、アカデミックで総合的・包括的な循環器学を学ぶことができる。アブレーション治療を定期的に行っており、東北大学・福岡山王病院との提携を行っている。ペースメーカー植込については、後期研修中に自分一人で植え込みが行えるように指導していく。当院では国内外の著名な循環器医師を招聘して当院にて治療を行うことにより最新の医療技術を取り入れている。平成27年8月には、東日本の若手カテーテル治療医師らとライブデモを予定している。

後期研修医キャリア形成例

1年目 国際医療福祉大病院でのキャリア形成

心血管疾患診療の基本的知識・診療手技の習得と完成を行う。指導医の直接指導の下で、主に入院患者の診療に従事する。心臓カテーテル検査の外回りと助手が確実にできる。右心カテーテル検査、体外式ペーシングは、術者として施行する。指導医の指導のもと、学会に症例報告をする。

2年目 他施設でのキャリア形成(例)

国際医療福祉大学病院も含め、5つの病院から施設を自由に選択

右心のみならず、左心カテーテル検査を術者として安全に施行する。指導医の行うPCI の助手が確実にできる。電気生理学的検査・アブレーション治療の基本的手技が行える。ペースメーカー植込み術も術者として安全に施行する。夜間の急性心筋梗塞の急患に指導医と共に治療にあたる。 指導医のもと、IABP挿入が出来るようになる。指導医の立案した臨床研究課題をともに実行する。単独で学会に症例報告が出来るようになる。
研鑽を通じ、1年目で習得した知識、技術を確実なものとする。将来の内科学会認定医資格取得に備え、十分な数の病歴要約(内科サマリー)を準備できる。冠動脈形成術(PCI)、心筋焼灼術(アブレーション)などの、高度専門医療に参加。オペレーターとしての資質、技量を習得する。4年目以降、いかなる臨床現場でも対応できる循環器専門医としての自覚と自信を植え付ける。また、学術会議での報告発表、論文執筆ができるよう、アカデミストとしての素養を身につける。
入院並びに外来患者を受け持ちながら、PCIなどの高度な治療に参加する。また、学会発表や論文発表を積極的に行えるようにする。 循環器専門医が3名在籍している。循環器専門医と同時に、日本内科学会認定総合内科専門医、日本老年医学会認定老年病専門医、日本超音波医学会認定超音波専門医、日本高血圧学会認定高血圧専門医を取得するための算定される研修期間・症例を一部経験することもできる。
カテーテルアブレーションやペースメーカー植込み術に参加し、侵襲的手技の熟達に務める 。
アブレーション手術を中心に行っており、年間症例件数は300件以上と全国的に突出している。研修内容もこの術式を中心に行う。
3年目 国際医療福祉大学病院でのキャリア形成

自立して入院患者の主治医となり、また初期研修医の指導も行う。単純な病変のPCIは単独で施行できるようになる。夜間の急性心筋梗塞患者の緊急PCI(IABP 挿入も含める)を単独で施行できるようになる。指導医のもと、臨床研究、症例報告について、論文を書く。外部施設で十分なトレーニングを積んだ医師に対しては最初からPCI のトレーニングが可能である。