耳鼻咽喉科後期研修プログラム

近年の急速な進歩に伴い、医学はより高度で専門的な分野に細分化されてきました。それに伴い、患者のニーズはより専門的な診断、および治療にあります。そこで常に新しい診断法や治療法を積極的に取り入れていく姿勢を学ぶ事は重要な経験となります。三田病院耳鼻咽喉科は難聴の診断と治療では日本の最先端を走っており、人工聴覚手術は先進医療を含めて、関東地区でトップレベルを誇っています。
指導は前信州大学医学部人工聴覚器学講座教授の「岩崎 聡医師」と東京大学名誉教授で現在国際医療福祉大学クリニック言語聴覚センター長の「加我 君孝医師」が担当し、多くの事が学べる環境が整っています。また、信州大学医学部耳鼻咽喉科学講座と連携しているおり、後期研修では大学院へ進学することにより専門医に加えて医学博士を取得することも可能です。

取得できる資格(認定医等)

コース研修期間を所定の研修期間に計上できるもの
日本耳鼻咽喉科学会 認定耳鼻咽喉科専門医 

施設認定

日本耳鼻咽喉科学会 専門医制度認定施設 

プログラム概略

耳鼻咽喉科は聴覚、嗅覚、味覚、触覚という多彩な感覚器を取り扱う重要な診療分野です。感覚器分野における医学の発展はめざましく非常に高い専門性が必要とされる一方で、我が国の耳鼻咽喉医は不足しております。耳鼻咽喉科領域の診療・研究レベルを維持するためにも、より多くの研修医に耳鼻咽喉科を目指してもらい、より早く専門性を習熟してもらう必要があります。そこで国際医療福祉大学三田病院では、将来の耳鼻咽喉科専攻を目指す研修医に対して耳鼻咽喉科研修プログラムを用意いたしました。
このプログラムのメリットは、耳鼻咽喉科は外来から手術に渡り、必要とされる手技が多彩で、耳鼻咽喉科初期研修から耳鼻咽喉科医としての自覚をもつことができ、より早い段階で習熟することができます。

募集人員

若干名

研修期間

原則3年

診療実績

1)医学部附属病院とは異なり中耳炎、アレルギー性鼻炎、扁桃炎、めまいなどプライマリーケア疾患を経験できます。それに加え、聴力改善手術、人工内耳・人工中耳などの人工聴覚手術や難聴遺伝子検査などの最先端医療も多く経験できます。
2)保険収載されている人工内耳、埋め込み型骨導補聴器をはじめ、先進医療にも積極的に取り組んでいます。
3)人工聴覚器分野では日本をリードする施設の1つです。
4)内視鏡下鼻副鼻腔手術、いびきの手術(軟口蓋手術)、アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術も多くの症例を経験できます。鼻副鼻腔手術はナビゲーションシステムを導入し安全性の高い手術を行っています。
5)新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査を行っています。
6)中枢聴覚障害、言語障害の診断・治療に取り組む数少ない施設です。
7)信州大学医学部耳鼻咽喉科座と連携し、専門医取得だけではなく同時に大学院にて「医学博士」の取得も可能です。
8)希望に応じて当院頭頸部腫瘍センター、関連施設である山王病院の東京ボイスセンターでの研修も考慮します。

【初期】

  • 中耳・副鼻腔・頸部の解剖を理解し、耳鼻咽喉科の基本的診察法や聴力および平衡機 能検査を習得できる。
  • 緊急を要する疾患(鼻出血・咽頭異物・めまいなど)の処置や基本的手術手技にもたくさんふれることができる。

【後期】

  • 初期の研修プログラムに加え、内耳・頭頸部の解剖の理解を深め、内視鏡を併用した中耳・鼻副鼻腔・咽喉頭の診察手技や、精密聴力検査、聴性脳幹反応(ABR)検査などを習得できる。
  • 基本的手術手技(口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術・声帯ポリープ摘出術・鼻ポリープ摘出術・鼓膜切開術・鼓膜チューブ留置術など)を習得し、術後管理も担当する。

※その他経験に応じて、【めまい相談医】、【補聴器相談医】、【臨床遺伝専門医】等の習得もめざせます。

指導医師

岩崎 聡
岩崎 聡

国際医療福祉大学教授

三重大学卒、医学博士
信州大学客員教授、前信州大学人工聴覚器学講座教授、元浜松医科大学耳鼻咽喉科講師
元愛知医科大学耳鼻咽喉科教授、米国ハウス耳科学研究所留学
日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医、日本気管食道科学会認定気管食道科専門医・認定医、日本耳科学会代議員、日本聴覚医学会評議員・編集部員
さまざまな原因によって発症する難聴に関して、外耳道狭窄・閉鎖症に対しては外耳道形成術、中耳炎に対しては鼓室形成術、アブミ骨固着症に対してはアブミ骨手術、また両側重度感音難聴に対しては人工内耳手術があり、これらの手術を専門に行っている。さらに、既存の手術方法では治らないさまざまな難聴に対しては、先端医療である人工聴覚手術(人工中耳、埋め込み型骨導補聴器、残存聴力活用型人工内耳)の普及に尽力している。難聴発症のメカニズムについて基礎的研究を行ってきた経験を生かし、事実に基づいたさまざまな治療法を呈示し、患者様と相談しながら進めていくことを心がけている。また、臨床遺伝専門医の立場で、これまで原因不明とされてきた難聴の原因を遺伝子解析により診断し、より詳細な情報提供をしていきたいと考えている。

耳鼻咽喉科医の活躍の場は大変広く、一般的なかぜ症候群に伴う鼻炎、咽喉頭炎、中耳炎にはじまり、高度な治療が求められる真珠腫性中耳炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、感音難聴、めまい症候群全般を担当します。このように、耳鼻咽喉科領域は高い専門性はもちろんのこと、内科的な領域も外科的な領域もあり、患者さんを初診から治癒までトータルに診療することが可能です。それだけやりがいがあり、また患者さんからのニーズも高く、耳鼻咽喉科専門医の需要は将来にわたって高い状況が続くことは間違いありません。

岩佐 陽一郎
信州大学卒、同大学院修了、医学博士
前信州大学耳鼻咽喉科助教
日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医
耳鼻咽喉科全般の診断・治療を担当している。患者様の言葉に丁寧に耳を傾け、ご納得いただける医療を提供することを心がけている。

後期研修医キャリア形成例

1年目 国際医療福祉大学三田病院でのキャリア形成

指導医と上級医師とのグループに属し、入院患者を受け持つ。

2年目 国際医療福祉大学三田病院でのキャリア形成

継続して入院患者を受け持ちながら、上級医・指導医と相談しながら主体的に診療にあたる。

3年目 国際医療福祉大学三田病院でのキャリア形成

専門医や医学博士などの取得に向けた準備。更なるスキルアップに向けた、より積極的な診療に従事。


  • 国際医療福祉大学三田病院